文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

2019-06-19から1日間の記事一覧

『南洲伝』覚書(30)ー重野安繹と高島鞆之助 ■学者文人である重野安繹とは異なり、高島鞆之助は、戊辰戦争にも西南戦争にも参加した軍人である。西南戦争後は、昇進を重ね、陸軍大臣にまで登りつめている。彼もまた、若い時から西郷の配下にあり、西郷隆に恩義を感じる立場にあった。しかし、彼は、西南戦争を、政府軍軍人として戦った。つまり、高島鞆之助もまた「西郷殺し」に加担した人物である。しかし、高島鞆之助の深層心理にもまた、「西郷殺し」に積極的に加担しながらも、何処かに、「後ろめたさ」の感情が残った。「西郷南洲のこと

・・・・・・・ 『南洲伝』覚書(30)ー重野安繹と高島鞆之助■学者文人である重野安繹とは異なり、高島鞆之助は、戊辰戦争にも西南戦争にも参加した軍人である。西南戦争後は、昇進を重ね、陸軍大臣にまで登りつめている。彼もまた、若い時から西郷の配下にあ…

『南洲伝』覚書(29)ー重野安繹と高島鞆之助 ■高島鞆之助という人物がいる。薩摩藩出身の軍人である。西南戦争では別働第1旅団司令長官を務めている。後に、陸軍大臣や枢密院顧問などを勤めている。要するに、東京残留組で、その後、立身出世した人物だ。しかしながら、私は、つい最近まで、その名前も経歴も全く知らなかった。■この人も、大久保利通から直接、聞いた「秘話」を、周辺に披露して、しきりに大久保擁護の発言を繰り返していたようだ。しかも、同じような秘話である。最近では、西村慎吾元衆議院議員が、高島鞆之助の証言を史

・・・・・・・『南洲伝』覚書(29)ー重野安繹と高島鞆之助■高島鞆之助という人物がいる。薩摩藩出身の軍人である。西南戦争では別働第1旅団司令長官を務めている。後に、陸軍大臣や枢密院顧問などを勤めている。要するに、東京残留組で、その後、立身出世し…