文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

2019-06-29から1日間の記事一覧

『南洲伝』覚書( 37 )ー大久保利通暗殺事件。 暗殺事件は、暗殺された被害者側に立って見るか、あるいは暗殺事件を実行した加害者側に立って見るかで、その意味は、大きく変わってくる。「大久保利通暗殺事件」も例外ではない。私は、最近まで、大久保利通を襲撃し、惨殺した6人の実行犯たちの思想と行動、そして彼等の人生を、まったく知らなかった。島田一郎等、6人の暗殺者たちの人生や政治思想を知るに及んで、考えることが多くなった。当然のことだが、彼等は、単なる無知蒙昧な暴虐の集団ではなかった。一人一人に、家族や友人がお

『南洲伝』覚書( 37 )ー大久保利通暗殺事件。暗殺事件は、暗殺された被害者側に立って見るか、あるいは暗殺事件を実行した加害者側に立って見るかで、その意味は、大きく変わってくる。「大久保利通暗殺事件」も例外ではない。私は、最近まで、大久保利通を…

『南洲伝』覚書( 36)ー大久保利通暗殺事件。 島田一郎等の「大久保利通暗殺事件( 紀尾井坂の変)」を、大久保利通サイドから描いた資料や文献は少なくないが、暗殺事件の実行犯であった島田一郎サイドから描いた資料や文献は、ほとんどない。私は、「大逆事件」関連の文章もかなり書いているが、大逆事件の場合、逮捕され、処刑された幸徳秋水や大石誠之助、菅野壽賀子サイドから事件の真相に迫った資料や文献は、掃いて捨てるほどある。あるいは戦後の浅沼稲次郎刺殺事件の実行犯・山口二矢に関する資料や文献は、大江健三郎の『セヴンテ

『南洲伝』覚書( 36)ー大久保利通暗殺事件。 島田一郎等の「大久保利通暗殺事件( 紀尾井坂の変)」を、大久保利通サイドから描いた資料や文献は少なくないが、暗殺事件の実行犯であった島田一郎サイドから描いた資料や文献は、ほとんどない。私は、「大逆事件…

『南洲伝』覚書(35)ー大久保利通暗殺事件。 大久保利通を暗殺した石川県士族の島田一郎の刑死( 打ち首)に望んでの態度は立派だった。彼が、政府の公式発表(?)どおりに、単なる「不平士族」ではなかったことを示している。

『南洲伝』覚書(35)ー大久保利通暗殺事件。大久保利通を暗殺した石川県士族の島田一郎の刑死( 打ち首)に望んでの態度は立派だった。彼が、政府の公式発表(?)どおりに、単なる「不平士族」ではなかったことを示している。( 続く) ・・・・・・・ 応援クリッ…