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お知らせ。
沖縄講演。6/14。
「琉球新報」主催の講演会を開催します。
「「日琉同祖論」から「沖縄独立論」へ」
沖縄では、米軍基地の辺野古移設問題が過熱しています。歴史的視点から、私見をのべたいと思います。
戦後の「日米安保条約」は、どのような政治政策過程を経て決定したのか?昭和天皇と吉田茂は必ずしも同じではなかった。米軍基地の無条件延長を主張していたのは、米国側のダレスであり、日本側でそれを主張していたのは、吉田茂ではなく、昭和天皇であった。
吉田茂が、サンフランシスコ行きを逡巡していたのは、「安保条約調印式」に出たくなかったからだ。しかし、吉田茂の態度が一変する。昭和天皇との「謁見」である。昭和天皇は、吉田茂を呼びつけ、厳しく説教したと思われる。
「米軍基地無条件延長」と「沖縄切り捨て」を主張する昭和天皇の「リアリズム」を、今の時点でどう評価するか、なかなか、単純な問題ではない。大問題であろう。
◼️何故、吉田茂は「安保条何故約」に一人だけ署名したのだろうか?
米国側がダレスなど四名が署名しているのに、日本側の署名が、吉田茂だけなのは、何故か?吉田茂だけが、「安保条約」を積極的に支持しなければならないという意思を持っていたからだろ?それでは、それは、何故か?
おそらく、吉田茂だけが、何があっても「日米安保条約」という「日米軍事同盟」を結ばなければならないという昭和天皇の意思を知っていたからである。昭和天皇は、日本国憲法9条によって生じる「軍事空白」と、
それがもたらすかもしれない共産主義革命の可能性に強い危機感を抱いていたのだ。吉田茂は、天皇にしばしば「内奏」し、日米交渉の内容を報告している。しかし、その中でも、講和条約と安保条約の締結を前にした7月19日の「拝謁」は
重要な節目となった日であった。この日を境に吉田茂は、不平等で片務的な、明らかに屈辱的な「安保条約」の締結へと積極的に動き始めるからである。
江藤淳は、『吉田茂と養子政治』の中で、高坂正堯に代表される「吉田ドクトリン」=吉田政治を神話化=絶対化し、賛美する風潮に対して、「マッカーサーの『養子』としての吉田政治」を指摘し、異議申し立てをおこなっている。
問題は、吉田茂ではなく昭和天皇だった。吉田茂の「変節=転向」は、サンフランシスコ行きを逡巡する吉田茂に対して、昭和天皇からの「御下命」と「御叱責」があったからだろうと、豊下楢彦は、『昭和天皇・マッカーサー会見』で分析
している。吉田茂は、昭和天皇の意思を体現すべく、ただ一人、サンフランシスコ郊外の基地内で署名したのであろう。むろん、私は「米軍基地無条件延長」を認める「安保条約」を推し進めた昭和天皇の「国際情勢認識」が間違っていたとは
思はない。この時点での「日米安保条約」の締結は最善の道だったと思う。日本の戦後の政治的安定と発展は、この「軍事同盟」によってもたらされたからである。昭和天皇に、この危機感と政治的リアリズムを教えたのは、誰か?
おそらく、「週刊朝日」が明らかにした、戦前は武装共産党のリーダーであり、逮捕されたのち転向し、戦後は熱烈な天皇擁護論者になっていた「田中清玄」であったかもしれない。

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