哲学者=山崎行太郎のBlog『毒蛇山荘日記』

哲学者、文芸評論家。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。元・東工大講師、元・埼玉大学講師。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『それでも私は小沢一郎を断固支持する』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『佐藤優対談集』『柄谷行人とヘーゲルとマルクス』など。緊急連絡(レポート)は、メールフォームからお願いします。➡︎https://ws.formzu.net/fgen/S49964599

《日琉同祖論と沖縄独立論と沖縄ナショナリズム─伊波普猷論2》 伊波は、大日本帝国による沖縄植民地化、つまり琉球処分を「一種の奴隷解放」と賞賛し、「日琉同祖論」的言説を繰り返しながらも、一方では「古琉球」論を根拠にした「沖縄ナショナリズム」の推進者でもあった。伊波の思想が二重構造と言われる所以である。しかし伊波がどれだけ琉球や琉球王国の歴史を愛し、琉球王国の歴史を賞賛したところで、伊波がはたした政治的役割は、日本の沖縄支配を正当化する「植民地主義文化人」のもでしかなかったことも事実である。伊波は、日本

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日琉同祖論と沖縄独立論と沖縄ナショナリズム伊波普猷論2

伊波は、大日本帝国による沖縄植民地化、つまり琉球処分を「一種の奴隷解放」と賞賛し、「日琉同祖論」的言説を繰り返しながらも、一方では「古琉球」論を根拠にした「沖縄ナショナリズム」の推進者でもあった。伊波の思想が二重構造と言われる所以である。しかし伊波がどれだけ琉球琉球王国の歴史を愛し、琉球王国の歴史を賞賛したところで、伊波がはたした政治的役割は、日本の沖縄支配を正当化する「植民地主義文化人」のもでしかなかったことも事実である。伊波は、日本との対決を避け、琉球処分を正当化する論理を構築する。後に取り消すことになったとはいえ、伊波の沖縄ナショナリズムは矛盾に満ちたものであった。しかも、伊波普猷琉球処分正当化論は、現在の保守論壇まで続く「沖縄論」の定式を補強するものであった。




(続く)





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月刊日本 2017年 03 月号 [雑誌]

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