山崎行太郎(哲学者、文芸評論家)-Blog『毒蛇山荘日記』

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ラスコーリニコフの帰郷。 鹿児島の5=毒蛇山荘に帰りました。毒蛇山荘は、今年は、近くに済む幼友達が、庭や玄関、門・・・などに除草剤をまいてくれていたので、意外に綺麗だった。さっそく、かしわの刺し身を買い求め、その幼友達と焼酎を。( 続く)

ラスコーリニコフの帰郷。
鹿児島の5=毒蛇山荘に帰りました。毒蛇山荘は、今年は、近くに済む幼友達が、庭や玄関、門・・・などに除草剤をまいてくれていたので、意外に綺麗だった。さっそく、かしわの刺し身を買い求め、その幼友達と焼酎を。

陶淵明の「帰去来」が浮かぶ。
官を辞して家に帰る決意を述べ、はやる心で帰路に赴く。彭沢から故郷の柴桑まで。百里陶淵明は長江を船で遡る。

「帰りなん、いざ。田園、まさにあれなんとす。」(帰去来)

(歸去來兮辭)  
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歸去來兮
(かへりなん いざ)
  田園將蕪胡不歸 
(田園 將に蕪(あ )れなんとす 胡(なん)ぞ歸らざる)
  既自以心爲形役  
(既に自ら心を以て形の役と爲す)
  奚惆悵而獨悲    
(奚(なん)ぞ惆悵して獨り悲しむ)
  悟已往之不諫    
(已往の諫めざるを悟り)
  知來者之可追    
(來者の追ふ可きを知る)
  實迷途其未遠    
(實に途に迷ふこと 其れ未だ遠からずして)
  覺今是而昨非    
(覺る 今は是にして 昨は非なるを)
  舟遙遙以輕     
(舟は遙遙として 以て輕しl
  風飄飄而吹衣    
(風は飄飄として 衣を吹く)
  問征夫以前路    
(征夫に問ふに 前路を以ってし)
  恨晨光之熹微
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ところで、『エセ保守が日本を滅ぼす』が、東京堂書店(神田神保町本店)の週間売り上げランキングで、総合5位だと。文芸部門では3位。売れないより売れた方がいい。しかし、売り上げを、思想や文学の基準にすることには大反対だ。秋山瞬という批評家は、名作『内部の人間』を出版した時、跡書きに、2、3冊売れればいいと書いた。私のモットーでもある。

さて、深夜、毒蛇山荘の孤独な夜を満喫していると。もう一人の友が、孤独な私を慰めるかのように、やって来たではないか! なんとヤモリ君。昔は怖かったがものだが、今は違う。ヤモリを友として歓迎し、私が留守にしていた間、文字通り、家を守ってくれたことに感謝しつつ。


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