文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

『南洲伝』覚書( 34)ー大久保利通暗殺事件 これは余談だが、一昨年( 3017 )、この島田一郎等の「斬奸状」の話題を、サンデー毎日で、牧太郎が、取り上げていた。面白いコラムだったので記憶しているが、牧太郎は、「安倍晋三首相批判」の小道具として、この「斬奸状」を引き合いに出していた。司馬遼太郎とは異なり、牧太郎太郎は、この「斬奸状」を、政権批判の文書として高く評価していたように思う。つまり、安倍政権批判と大久保政権批判をダブらせ、その論拠として島田一郎等の「斬奸状」を活用したというわけだ。そのコラムを引

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『南洲伝』覚書( 34)ー大久保利通暗殺事件

これは余談だが、一昨年( 3017 )、この島田一郎等の「斬奸状」の話題を、サンデー毎日で、牧太郎が、取り上げていた。面白いコラムだったので記憶しているが、牧太郎は、「安倍晋三首相批判」の小道具として、この「斬奸状」を引き合いに出していた。司馬遼太郎とは異なり、牧太郎太郎は、この「斬奸状」を、政権批判の文書として高く評価していたように思う。つまり、安倍政権批判と大久保政権批判をダブらせ、その論拠として島田一郎等の「斬奸状」を活用したというわけだ。そのコラムを引用する。

======以下引用======

青い空白い雲
安倍首相に読ませたい「大久保利通暗殺の斬奸状」
2017年11月 5日号
牧太郎の青い空白い雲 642

 選挙中、 大久保利通暗殺の刺客が書き残した「斬奸状(ざんかんじょう)」を思い出していた。「斬奸状」とは、悪者を斬り殺すにあたり、その理由を書いた文書である。
 その一、議会を開かず、民権を抑圧し、政治を専制独裁した罪。
 その二、法令を乱用し、私利私欲を横行させた罪。
 その三、不急の工事、無用な修飾により、国財を浪費した罪。
 その四、忠節、憂国の士を排斥し、内乱を起こした罪。
 その五、外交を誤り、国威を失墜させた罪。
 1878(明治11)年5月14日、内務卿・大久保利通東京府麹町区麹町紀尾井町清水谷で、不平士族6人に暗殺された。「紀尾井坂の変」である。この時、刺客の島田一郎らが持参していた斬奸状には、五つの罪が書かれていた。
『朝野(ちょうや)新聞』だけが、この斬奸状を報道したが、なぜか即日発行停止になった。明治政府は「暗殺の動機」を必死で隠した。
    ×  ×  ×
 むろん刺客の言い分に与(くみ)するつもりはないが、権力はいつの時代も、驕(おご)り、腐敗する。それが原因で、権力者に対して「暗殺=テロ」が計画される。
 明治維新もそうだったが、成功すれば「革命」である。失敗すれば刺客は歴史から抹殺される。
 大久保利通は「近代国家の建設に尽くした政治家」と高く評価され、刺客は歴史から抹殺された。
 だが歴史を振り返ると、彼らの言い分にも「理」があったのでは!と思っている。ごく簡単に、当時の政局を説明しよう。
 この頃、明治政府は対朝鮮対策で混乱していた。
 征韓論の対立だ。西郷隆盛は「朝鮮王を説得し、平和裏に開国させる」と主張したが、大久保らはこれに反対。西郷の遣韓使節計画を潰し、西郷、江藤新平板垣退助らは下野し、西郷は反政府の戦いに決起した。西南戦争である。
 西郷は「朝敵」とされ、明治10年9月24日、この戦いに敗れ戦死した。49歳だった。
 その翌年の大久保暗殺である。「西郷贔屓(びいき)」の世論が確実に存在していた。明治政府が 「斬奸状」を隠したのは、このテロが庶民の喝采を浴びることを避けたかったからだ。
    ×  ×  ×
 斬奸状の「五つの罪」をもう一度、読み返してみると、そこには今、安倍晋三首相のもとに集中している「庶民の怒り」が列記されているようではないか?
( 以下略 )
======引用終了=====








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