文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

『南洲伝』覚書( 36)ー大久保利通暗殺事件。 島田一郎等の「大久保利通暗殺事件( 紀尾井坂の変)」を、大久保利通サイドから描いた資料や文献は少なくないが、暗殺事件の実行犯であった島田一郎サイドから描いた資料や文献は、ほとんどない。私は、「大逆事件」関連の文章もかなり書いているが、大逆事件の場合、逮捕され、処刑された幸徳秋水や大石誠之助、菅野壽賀子サイドから事件の真相に迫った資料や文献は、掃いて捨てるほどある。あるいは戦後の浅沼稲次郎刺殺事件の実行犯・山口二矢に関する資料や文献は、大江健三郎の『セヴンテ

『南洲伝』覚書( 36)ー大久保利通暗殺事件。

島田一郎等の「大久保利通暗殺事件( 紀尾井坂の変)」を、大久保利通サイドから描いた資料や文献は少なくないが、暗殺事件の実行犯であった島田一郎サイドから描いた資料や文献は、ほとんどない。私は、「大逆事件」関連の文章もかなり書いているが、大逆事件の場合、逮捕され、処刑された幸徳秋水や大石誠之助、菅野壽賀子サイドから事件の真相に迫った資料や文献は、掃いて捨てるほどある。あるいは戦後の浅沼稲次郎刺殺事件の実行犯・山口二矢に関する資料や文献は、大江健三郎の『セヴンテイーン』を筆頭に、これまた掃いて捨てるほどある。不思議なことに、大久保利通暗殺事件だけは例外のようだ。伊東潤の『西郷の首』を読んで、どこまでが事実(史実 )か分からないが、正直のところ、驚いた。たまたま、「一読者」から、『西郷の首』の存在を教えてもらったので、探して読んだのだが、それがなければ、読まなかっただろう。何故、西郷南洲の首が、島田一郎らと繋がっているのか。「西郷の首」の第一発見者は金沢藩出身の陸軍軍人だった。しかも彼は、島田一郎の親友、幼友達だった、ということのようだが・・・。ここに、作者の仕掛けたフィクションがあるかもしれないが、全てが、フィクションというわけではないだろう。他の資料と比べても、大部分は事実だろう。私は、伊東潤という作家を知らないが、その調査能力には、正直のところ、驚いた。ところで、「歴史学者」たちは、この大久保利通暗殺事件を、どう描いているのだろうか。時代に乗り遅れた「不平士族」たちの暴挙で、片付けているのではあるまいか・・・。事件当時、政府も新聞も、そして歴史学者たちも、事件を揉み消すことに躍起になっていたようだが、今でも、歴史学者は、事件の真相の解明を避け、無視しようとしているのだろうか。取るに足らない暗殺事件だとでも言うのだろうか。私が、読んだ「大久保利通関係」の史料や文献には、「大久保利通暗殺事件」の真相を追究したものはなかった。何故だろうか。歴史学歴史学者の限界だろうか。もう少し、暗殺事件を引き越した実行犯たちの思想と行動を追求していきたいと思う。( 続く)


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