文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

『南洲伝』覚書( 39 )ー大久保利通暗殺事件。 ■大久保利通暗殺の実行犯グループ六名のう五名が、石川県士族だった。しかも彼等は、薩摩藩の西郷南洲や桐野利秋等と、思想的にも人間関係においても、深く結びついていた。そこで、もう少し 、この問題を探ってみたい。「斬奸状」を書いた「陸義猶( くが・よしなお)」がキーマンになっていた。 ■陸義猶は、合計三回も鹿児島を訪れ、特に桐野利秋と深い交友関係にあった。明治3年の時点で、兵制改革を視察するという名目で、第一回目の鹿児島訪問を行い、桐野利秋と交流し、意気投合

『南洲伝』覚書( 39 )ー大久保利通暗殺事件。

大久保利通暗殺の実行犯グループ六名のう五名が、石川県士族だった。しかも彼等は、薩摩藩西郷南洲桐野利秋等と、思想的にも人間関係においても、深く結びついていた。そこで、もう少し 、この問題を探ってみたい。「斬奸状」を書いた「陸義猶( くが・よしなお)」がキーマンになっていた。
■陸義猶は、合計三回も鹿児島を訪れ、特に桐野利秋と深い交友関係にあった。明治3年の時点で、兵制改革を視察するという名目で、第一回目の鹿児島訪問を行い、桐野利秋と交流し、意気投合したようである。この時、陸義猶が、金沢に持ち帰った「兵制改革案」は、藩として受けいられることはなかったが、桐野利秋等から、深い思想的影響を請けていたことは間違いない。
西郷南洲桐野利秋等が、征韓論の政争で、大久保利通らと訣別後、下野し、鹿児島に帰国すると、明治六年に続いて
、明治7年に、三回目の鹿児島訪問を行い、桐野利秋と、さらに深く交流している。この三回目の鹿児島訪問( 留学)では、大久保利通暗殺事件の実行犯の一人・長 連豪(ちょう つらひで )を同伴している。その後、長 連豪(ちょう つらひで)は、「私学校」に入学し、一年以上にわたって、鹿児島に滞在し、桐野利秋や別府晋助等のもとで、勉学に励んでいる。





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