文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

『 南洲伝 』覚書(43)ー朱子学と陽明学。 江藤淳は、『 近代以前』で、儒学者(朱子学者)の林羅山が、徳川家康の政治顧問になることによって、徳川幕府の支配秩序や文化的秩序を形成したと、肯定的に書いている。

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『 南洲伝 』覚書(43)ー朱子学陽明学

江藤淳は、『 近代以前』で、儒学者(朱子学者)の林羅山が、徳川家康の政治顧問になることによって、徳川幕府の支配秩序や文化的秩序を形成したと、肯定的に書いている。しかも、権力志向の「上昇志向型思想家」の林羅山に対して 、同じ京都の浪人の子で、同時代人の「下降志向型文学者」の近松門左衛門を対置することによって、徳川時代の秩序が、権力だけの秩序ではなく、反権力や反社会性をも包摂する秩序だったと言っている。江藤淳は、この時点では、混乱(戦乱)の時代から秩序(平和)の時代への移行を評価している。要するに、徳川時代の平和的秩序は、林羅山朱子学によってもたらされたということだろうか。つまり朱子学は、徳川時代の権力や支配を正当化し、固定化し、長期政権を維持していく上で、大きな貢献をしたのである。朱子学は典型的な合理主義的形而上学である。その意味で、現状肯定的な、体制擁護的思想の側面が強い。しかし、江藤淳は、そこに逆に、革命的、革新的意味を見出している。権力を確立し、体制を保持していくことにも、革命的な情熱が必要だとでも言うように。藤原惺窩や林羅山が、徳川幕府朱子学を導入し、戦乱の世に別れを告げ、秩序と平和をもたらした意義は小さくないということだろう。しかし、その朱子学も、時と共に形骸化し、当初の革命的情熱が失われ、制度や形式や論理的一貫性だけにこだわる衒学的な御用学問化していく。そこで、登場するのが「知行合一」を主張する実践的な儒学陽明学である。日本の陽明学の元祖は中江藤樹だと言われるが、中江藤樹は、母親を世話するために脱藩し、武士の肩書きを捨て、「民間人」となり、私塾を開いて、学問を続けた人である。当然、中江藤樹の学問は 、歴史学者を自称する「茣蓙勇一」が批判、嘲笑する「在野の学問」ということになる。

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以下は、山崎行太郎の書籍の紹介です。
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ネット右翼」の表層構造( イデオロギー)と深層構造( 存在論)を論じる。ネット右翼には「歴史的必然性」もある。



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安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「思想的劣化」=「政治的劣化」=「反知性主義化」を哲学的に分析・解明しています!


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『それでも私は小沢一郎を断固支持する』

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柄谷行人氏が絶讃、推薦した山崎行太郎の処女作。哲学者・文藝評論家=「山崎行太郎」誕生の書。
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