文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

『 南洲伝 』補遺(7)西郷と大久保の戦争。ー西南戦争はまだ終わっていない。昨日は、「青春18切符」が一枚残っていたので、指宿枕崎線に乗る。「さつま揚げ」をサカナにハイボールを呑みながら、東シナ海と開聞岳を眺めつつ、いくつかの小さな駅を通過。リュックやカメラを手にした旅行中の乗客も、結構、いる。さらに美しい山川湾を眺めていると指宿駅に着く。指宿駅を出発した列車は、錦江湾沿いを進む。まじかに見る錦江湾は美しい。錦江湾に浮かぶ桜島は、いつもの桜島と違うな、と思っていると、元気いっぱいの南国の少女たち(笑)が

『 南洲伝 』補遺(7)西郷と大久保の戦争。ー西南戦争はまだ終わっていない。

昨日は、「青春18切符」が一枚残っていたので、指宿枕崎線に乗る。「さつま揚げ」をサカナに焼酎ハイボールを呑みながら、東シナ海開聞岳を眺めつつ、日本最南端の駅・西大山駅を初め、いくつかの小さな駅を通過。リュックやカメラを手にした旅行中の乗客も、結構、いる。しばらくすると、美しい山川湾に差し掛かる。「鶴の港」とも言われる優美な山川湾を眺めていると指宿駅に着く。指宿で多くの人が降りた。再び、指宿駅を出発した列車は、錦江湾沿いを進む。まじかに見る錦江湾は美しい。錦江湾に浮かぶ桜島は、いつもの桜島と違うな、と思っていると、元気いっぱいの南国の少女たち(笑)が 、いっせいに乗り込んで来て、列車は乗客でいっぱいになる。近くに女子高校でもあるのだろうか。それとも中学生か。ここらあたりに「ラサール高校」もあるはずだが・・・。私の前の空席にも、二人の少女が座る。美人ではないが、目がキラキラと輝き 、健康的で美しい。「思えば、遠くへ来たもんだ・・・」と、遥か昔を思い出していると、鹿児島中央駅へ到着。新宿駅なみにごった返してている。私は、喧騒を抜けて、駅裏の西郷南洲邸宅跡の近くにある温泉で汗を流す。その後、紫原(むらさきばる)のいつもの居酒屋へ。この居酒屋は、先年 、亡くなった長兄が、死の直前まで、頻繁に通っていた居酒屋だ。長兄の思い出話や先日の講演会の話題など。だから亡き兄に会いに行くようなものだ。深夜まで痛飲。へべロケになりながら駅前の某ホテルで一泊。翌日の今日(9 /11)、同級生の下原さんの車で、征韓論政変で下野し、帰郷した後、西郷南洲桐野利秋等が開墾した土地「寺山」へ。一昨日の「西南塾」講演会の後の懇親会の席で、「寺山」の話題が出たので、軽い気持ちで、「行ってみたいな」と冗談半分に言ったのを、本気に受け止めてくれていたらしい。早速、翌朝、電話が・・・。というわけで、「寺山探訪」が実現することに・・・。案内役は、高校の先輩だという88歳の老人、竹之内勝海さん。第一回目の講演会から参加している。西郷南洲関係の歴史だけではなく、歴史全般に異常に詳しい。未だに記憶力が衰えてるいる気配はない。ところで、「寺山」って、すぐそこかと思ったら、いやー、凄い所でした。そこが、桐野利秋西郷南洲が開墾した「吉野開墾地」。熱帯のジャングルのような深い森。頂上まで車でのぼる。車を降りて、しばらく遊歩道を歩くと、ジャングルの中に小さな展望台が。なるほど。頂上の展望台に立つと、我々の幼稚な想像を絶する光景が広がっている。桜島錦江湾と隼人、国分の市街地が一望のもとに・・・。普段、我々が見る桜島とは異なる巨大、且つ荘厳な桜島錦江湾が、そこにあった。四元義隆の依頼で、「渡部昇一さん」も連れて来たことがあると竹之内さん。想定外の西郷南洲・探索の旅だった。下原さん、竹之内さん、ありがとうございました。下原家が経営する「ザボン」で 、ラーメンを食べて、中央駅で解散。88歳の竹之内勝海さんの健脚と記憶力と食欲には脱帽。桜田門外の変で、井伊直弼を刺殺した有村次左衛門の二人の兄の名前がスラスラと出てきた時には、正直のところ、驚いた。長兄が後の「海江田信義」、旧姓が有村で、名が俊斎。次兄も、桜田門外の変の「義挙」に加わり、薩摩藩まで逃げのびたが、薩摩藩の藩命で、切腹させられた有村雄助西郷南洲は流刑中であったが、井伊直弼暗殺成功の情報に接すると、祝杯を挙げて狂喜したと言われる。いずれ、有村三兄弟(俊斎 、雄助、次左衛門)の話も、書き残しておきたいと思っている。有村次左衛門の井伊直弼暗殺がなければ、その後の歴史は、大きく変わっていただろう。三男坊・次左衛門。私も三人兄弟の三男坊である。

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