文芸評論家=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

*「ドストエフスキー体験」と「ドストエフスキー研究」の差異ー清水正小論(4) ・・・清水正が、『 ドストエフスキー論』を、50年間も、延々と書き続けることが出来た原動力は何だろうか。しかも自費出版という形で、出版し続けることができた原動力は何だろうか。何故、他のドストエフスキー研究者たちには、それが出来なかったのだろうか。 それは、清水正自身が言う、ドストエフスキー体験とドストエフスキー研究の差異に根拠がありそうだ。

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ドストエフスキー体験」と「ドストエフスキー研究」の差異ー清水正小論(4)

清水正が、『 ドストエフスキー論』を、50年間も、延々と書き続けることが出来た原動力は何だろうか。しかも自費出版という形で、出版し続けることができた原動力は何だろうか。何故、他のドストエフスキー研究者たちには、それが出来なかったのだろうか。
それは、清水正自身が言う、ドストエフスキー体験とドストエフスキー研究の差異に根拠がありそうだ。私は、もう何回も書いたような気がするが、ドストエフスキーを読むのは好きだが、ドストエフスキー研究やドストエフスキー論の類を読むのは、あまり好きではない。ドストエフスキー研究やドストエフスキー論には、ドストエフスキー的ラヂカリズムが、つまり思考の過激性が欠如しているからだ。これは、言い換えると、清水正が言う「ドストエフスキー体験」と「ドストエフスキー研究」の差異に由来する問題が、そこに横たわっているからのようだ。
清水正が、20歳の時、書き上げ、自費出版したという最初のドストエフスキー論は、「ドストエフスキー研究」でも「ドストエフスキー論」でもなかった。「ドストエフスキー体験」だった。何故、「体験」だったのか。清水正は、20歳の時点で、明確に自覚していたということだ。自分のドストエフスキー論は、「ドストエフスキー体験」でなければならない、と。
清水正は、20歳の頃から、小沼文彦や江川卓など、当時、一流のドストエフスキー研究者やドストエフスキーの翻訳者たちと交流している。彼等は 、もちろん初心者ではない。20歳の若者が対等に渡り合える人達ではない。「教えを乞う」とか「弟子入りする」よいうなら分かる。しかし、清水正は、堂々と、対等に渡り合っている。何故、そんなことが出来たのか。その謎を解く鍵は、「体験」にある。「ドストエフスキー体験」なら、誰にも負けないという確信が、清水正にはあったのだろう。

(続く)


(続く)ー


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