哲学者=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記』

文芸評論家。哲学者。慶應義塾大学大学院(哲学)修了。東工大、埼玉大学教員を経て現職。著書=『小林秀雄とベルグソン』『小説三島由紀夫事件』『保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』『曽野綾子大批判 』『エセ保守が日本を滅ぼす 』『最高裁の罠 』など。『マルクスとエンゲルス』を「月刊日本」に連載中。近刊予定に『小説・南洲伝』『 小林秀雄とマルクス』『毒蛇山荘日記(1 ) 』など。

(学生必読) 小林秀雄と中原中也。

(学生必読)
小林秀雄中原中也
小林秀雄宮本顕治の話を調べていたら、続々と、面白い、貴重な話題が出てきます。戦前の日本共産党では、非合法・武装共産党時代の田中清玄が、特に面白い。しかし、そちらの方の話は、ここで、ちょっと中断。「小林秀雄中原中也」の話に移ります。小林秀雄にとって、中原中也という存在は、いくら重視してもしきれない存在です。長谷川泰子という女性をめぐる三角関係という下世話な話も重要ですが、それだけではありません。文学や詩や批評も含めて、小林秀雄中原中也は、密接に繋がっています。江藤淳は、名著『小林秀雄 』の中で、二人の関係を、「父と子」というメタファーを使って分析しています。もちろん、小林秀雄が「父の役割」で、中原中也が「子の役割」・・・です。中原中也との関係で、「父の役割」を演じていく過程で、小林秀雄は「批評家」へと成長していくというわけです。いいかえれば、小林秀雄は、中原中也と出会うことによって、「詩」を断念し、その「断念」が、「批評」を生み出したという訳です。小林秀雄の父は、小林秀雄が一高受験の日に、急死しています。小林秀雄は、病院から、「受験が終わった頃には、父は息を引き取っているだろうなー」と思いながら、受験会場に向かいます。小林秀雄と母と妹が取り残されます。御木本真珠店に、技術者として、勤めていた父は、独立して、「大日本ダイヤモンド」とかいう会社を立ち上げたばかりでした。借財だけが残り、高輪の家を引き払い、貸家暮らしが始まります。その頃、中原中也が現れます。中原中也は、山口県湯田に実家のある医者の長男でした。山口中学に、優秀な成績で入学しますが、家庭教師に教わった文学に没頭するうちに、学業がおろそかになり、山口中学を追われ、京都の立命館中学に通っていました。しかし、そこでもさらに文学に熱中、京大の文学青年グループとも交流し、その影響で、京都も飛ぶ出し、東京へ出てきたのです。その時、同行していたのが、演劇少女だった長谷川泰子です。小林秀雄は、この長谷川泰子に惚れます。そして、中原中也との間に「奇妙な三角関係」が出来あがります。この「泥沼の三角関係」から抜け出した時、小林秀雄は「批評家」に、中原中也は「詩人」になっていました。《女は俺の成熟する場所だった 》(小林秀雄『Xへの手紙 』)という訳です。
ところで、フロイドに、『ドストエフスキーと父親殺し 』という短い論文がある。

(続く)



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安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「思想的劣化」=「政治的劣化」=「反知性主義化」を哲学的に分析・解明しています!

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